ウィル・ヴィンソン / Will Vinson

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ウィル・ヴィンソンはイギリス生まれ、アメリカに拠点を置くアルトサックス奏者。

バイオグラフィー

デビューまで

ロンドンに生まれ育つ。2010年のAll About Jazzのインタビューでは33歳と言っているので、1976~1977年生。
父親の持っていたスウィング・ジャズのレコード、特にカウント・ベイシーに影響され8歳でピアノを始める。
11歳の時サックスの練習も開始し、12歳にはプロミュージシャンになることを夢見ていた。(2004, It’s for You)
また学校ではジャズミュージシャンではないものの、熱心な音楽教師と出会い様々なことを学ぶ。
しかし10代の頃は同じ志を持った仲間は近くにおらず、地元ロンドンのジャズシーンとも関わりが無く音楽家志望として孤独な時代を過ごしていた。さらに、大学があるブリストルにもジャズシーンといえるものは存在しなかったという。

師事歴
時期 学校・機関 教育家 主な内容 出典
18-22歳 ブリストル大学 Leon Cohen? クラシック音楽
クラシカルハーモニー
2010, All About Jazz
2011, Best. Saxophone
23-24歳 マンハッタン音楽院 ボブ・ミンツァー
マニー・アルバム
作編曲? 2004, It’s for You

NY移住後

1999年、ニューヨークに移住。マンハッタン音楽院に入学し本格的なジャズミュージシャンとしてのキャリアを開始する。同校ではアーロン・パークスアンブローズ・アキンムシーレ、ミゲル・セノン、ジャリール・シャウなどと出会い、2000年までの二年間在籍していた。
居住地はブルックリンで、当初は同郷のオーランド・ル・フレミングとルームシェアをしていたという(2010, Stockholm Syndrome)。

 90年代後半から00年代前半にかけてはトマス・モーガンも参加する四人グループ”VNMG”で活動、アルバムも1枚残す。
また二枚目のアルバムから参加しているラーゲ・ルンドとは、イングリッド・ジェンセンのグループで出会う。
10年代前半にラーゲ・ルンド、オーランド・ル・フレミングとともにアウル・トリオを結成、現在まで二枚のアルバムをリリースしている。
  • サイドマンとしてはアリ・ホニッグ、アラン・ファーバー、ジョナサン・クライズバーグ、ゴンサロ・ルバルカバなどのバンドに参加している。
  • ポピュラー音楽のミュージシャンのレコーディング、ツアーにも参加している。特にルーファス・ウェインライトの『Milwaukee at Last!!!』ツアーバンドに2007~2008年の10ヶ月間在籍していた。他には、スフィアン・スティーヴンス、ショーン・レノン, マーサ・ウィンライト, ベス・オートン、ハーパー・サイモンに起用されている。
  • 妻はジャズ・シンガー・ソングライターのジョー・ロウリー。お互いのアルバムにも参加しあっている。

作品

リーダー作

2004 – It’s for You
2008 – Promises
2010 – The World (Through My Shoes)
2010 – Stockholm Syndrome
2013 – Live at Smalls
2016 – Perfectly Out Of Place

※『Promises』、『The World』は現在日本では入手困難だが、本人のサイトで手軽にWAVファイルをダウンロードできる。

コラボレーション

VNMG
2002 – Down Homeless

アウル・トリオ
2013 – Owl Trio
2015 – Arts and Letters

発言

音楽観

作曲はピアノで行っている(2010, Stockholm Syndrome)。

好きな音楽

好きな音楽家・作品
時期 音楽家・作品 ジャンル 出典
幼少期 デイヴ・ブルーベック
デューク・エリントン
カウント・ベイシー
スイングジャズ 2010, All About Jazz
10代① ベン・ウェブスター
レスター・ヤング
スタン・ゲッツ
ビル・エヴァンス、
モダンジャズ
10代② ウェザーリポート
キース・ジャレット
ジャズ 2011, Best. Saxophone

影響源

イギリス人ミュージシャンとして、スタン・サルツマン、ティム・ガーランド(2004, It’s for You)
シェイマス・ブレイク、マーク・ターナーが主要影響源。他にはクリス・ポッター、キャノンボール・アダレイ、リー・コニッツ、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーン、ポール・デスモンドを挙げている(2010, All About Jazz, All About Jazz Biography)。

他のミュージシャンについて

チェックすべき若手アルト奏者として、ローガン・リチャードソン、ベン・ヴァン・ゲルダーを挙げている。(2011, Best. Saxophone)

評価

ジョシュア・レッドマンはThe Sax vol.54のインタビューでヴィンソンを「怪物」と褒めている。

楽器

アルトサックス
Borgani- sterling silver plated
Ted Klum mouthpiece
Hemke #3 Reeds

ソプラノサックス
Borgani – sterling silverplated
Vandoren Mouthpiece
Hemke #3 Reeds

出典

ライナーノート

(2004) It’s for You
(2010) Stockholm Syndrome

ウェブサイト

(????) All About Jazz Biography
(2010) All About Jazz by R.J. DeLuke
(2011) Best. Saxophone by Doron Orenstein