ウィル・ヴィンソンはイギリス生まれ、アメリカに拠点を置くアルトサックス奏者。
目次
バイオグラフィー
デビューまで
1977年7月11日、イギリス・ロンドン生まれ。父親の持っていたスウィング・ジャズのレコード、特にカウント・ベイシーに影響され8歳でピアノを始める。11歳の時サックスの練習も開始し、12歳にはプロミュージシャンになることを夢見ていた。(2004, It’s for You)また学校ではジャズミュージシャンではないものの、熱心な音楽教師と出会い様々なことを学ぶ。
しかし10代の頃は同じ志を持った仲間は近くにおらず、地元ロンドンのジャズシーンとも関わりが無く音楽家志望として孤独な時代を過ごしていた。さらに、大学があるブリストルにもジャズシーンといえるものは存在しなかったという。
師事歴 | ||||
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時期 | 学校・機関 | 教育家 | 主な内容 | 出典 |
18-22歳 | ブリストル大学 | Leon Cohen? | クラシック音楽 クラシカルハーモニー |
2010, All About Jazz 2011, Best. Saxophone |
23-24歳 | マンハッタン音楽院 | ボブ・ミンツァー マニー・アルバム |
作編曲? | 2004, It’s for You |
NY移住後
1999年、ニューヨークに移住。マンハッタン音楽院に入学し本格的なジャズミュージシャンとしてのキャリアを開始する。同校ではアーロン・パークス、アンブローズ・アキンムシーレ、ミゲル・セノン、ジャリール・シャウなどと出会い、2000年までの二年間在籍していた。
居住地はブルックリンで、当初は同郷のオーランド・ル・フレミングとルームシェアをしていたという(2010, Stockholm Syndrome)。
- 作曲はピアノで行っている。
- サイドマンとしてはアリ・ホニッグ、ジョナサン・クライズバーグ、ゴンサロ・ルバルカバ、イングリッド・ジェンセンなどに起用されている(ヴィンソンの多くのリーダー作に参加しているラーゲ・ルンドはジェンセン・グループで出会った)。
- ポピュラー音楽のミュージシャンのレコーディング、ツアーにも参加している。特にルーファス・ウェインライトの『Milwaukee at Last!!!』ツアーバンドに2007~2008年の10ヶ月間在籍していた。他には、スフィアン・スティーヴンズ、ショーン・レノン, マーサ・ウィンライト, ベス・オートン、ハーパー・サイモンに起用されている。
- 配偶者はジャズ・シンガー・ソングライターのジョー・ロウリー。お互いのアルバムにも参加しあっている。
作品
リーダー作
2004 – It’s for You
2008 – Promises
2010 – The World (Through My Shoes)
2010 – Stockholm Syndrome
2013 – Live at Smalls
2016 – Perfectly Out Of Place
※『Promises』、『The World』は現在日本では入手困難だが、本人のサイトでWAVファイルを購入できる。
コラボレーション
VNMG
2002 – Down Homeless
アウル・トリオ
2013 – Owl Trio
2015 – Arts and Letters
発言
音楽観
準備中
好きな音楽
好きな音楽家・作品 | |||
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時期 | 音楽家・作品 | ジャンル | 出典 |
幼少期 | デイヴ・ブルーベック デューク・エリントン カウント・ベイシー |
スイングジャズ | 2010, All About Jazz |
10代① | ベン・ウェブスター レスター・ヤング スタン・ゲッツ ビル・エヴァンス、 |
モダンジャズ | |
10代② | ウェザーリポート キース・ジャレット |
ジャズ | 2011, Best. Saxophone |
影響源
イギリス人ミュージシャンとして、スタン・サルツマン、ティム・ガーランド(2004, It’s for You)
シェイマス・ブレイク、マーク・ターナーが主要影響源。他にはクリス・ポッター、キャノンボール・アダレイ、リー・コニッツ、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーン、ポール・デスモンドを挙げている(2010, All About Jazz, All About Jazz Biography)。
他のミュージシャンについて
チェックすべき若手アルト奏者として、ローガン・リチャードソン、ベン・ヴァン・ゲルダーを挙げている。(2011, Best. Saxophone)
評価
ジョシュア・レッドマンはThe Sax vol.54のインタビューでヴィンソンを「怪物」と褒めている。
楽器
アルトサックス
Borgani- sterling silver plated
Ted Klum mouthpiece
Hemke #3 Reeds
ソプラノサックス
Borgani – sterling silverplated
Vandoren Mouthpiece
Hemke #3 Reeds
出典
ライナーノート
(2004) It’s for You
(2010) Stockholm Syndrome
ウェブサイト
(????) All About Jazz Biography
(2010) All About Jazz by R.J. DeLuke
(2011) Best. Saxophone by Doron Orenstein